ヴィクターⅢ級原潜3隻解体に関する資金供与契約及び請負契約の署名

ロシア退役原子力潜水艦解体協力事業「希望の星」

平成19年8月9日
日露非核化協力委員会技術事務局

  1. 8月2日(木)、ロシア連邦ボリショイ・カーメニ市(ウラジオストク近郊)のズヴェズダ造船所において、ヴィクターⅢ級原子力潜水艦3隻解体プロジェクトに関する契約署名式が開催されました。同式典においては、関口外務大臣政務官の立ち会いの下、佐々木日露非核化協力委員会技術事務局長とルィセンコ・ダリラオ社社長との間で資金供与契約が、ルィセンコ社長とシュリガン・ズヴェズダ造船所所長との間で請負契約がそれぞれ署名されました。
  2. 今般の契約署名は、平成17年11月のプーチン・ロシア大統領訪日の際に署名された「極東ロシアにおける5隻の原潜解体に関する実施取決め」のうちヴィクターⅢ級原潜3隻の解体に関するものです。

(参考)
日本政府は、軍縮・不拡散及び日本海の環境保全の観点から、ロシア退役原子力潜水艦解体協力事業「希望の星」に積極的に取り組んでおり、これまで日露非核化協力委員会を通じて、ヴィクターⅢ級原潜1隻の解体に協力しています。なお、同事業は、2003年1月の小泉総理訪露の際に採択された「日露行動計画」の重要な柱の一つであり、2002年6月のカナナスキス・サミットで採択された「大量破壊兵器及び物質の拡散に対するG8グローバル・パートナーシップ」の一環としても位置づけられるものです。

「極東ロシアにおける5隻の原潜解体に関する実施取決め」のうち、今般解体に関する契約が署名されたヴィクターⅢ級原潜3隻を除く2隻について、1隻(ヴィクターⅠ級原潜)は平成18年9月に契約が締結され、現在ズヴェズダ造船所において解体が進められており、もう1隻(チャーリーⅠ級原潜)は早期解体に向けて引き続きロシア側と協議していく予定です。

(了)