ロシア退役原子力潜水艦解体協力事業「希望の星」
平成18年9月19日
日露非核化協力委員会技術事務局
- 9月11日(月)、ロシア連邦ボリショイ・カーメニ市(ウラジオストク郊外)のズヴェズダ造船所において、ヴィクターⅠ級原子力潜水艦解体に関する契約署名式が開催されました。同式典においては、伊藤外務大臣政務官の立ち会いの下、佐々木日露非核化協力委員会技術事務局長とルイセンコ・ダリラオ社長との間で資金供与契約が、ルイセンコ社長とシュリガン・ズヴェズダ造船所長との間で請負契約がそれぞれ署名されました。
- 今般の契約の署名により、昨年11月のプーチン・ロシア大統領訪日の際に署名された「極東ロシアにおける5隻の原潜解体に関する実施取決め」に基づく1隻の解体作業が開始されます。なお、本件契約における解体費用は日本政府、オーストラリア政府及び韓国政府の拠出金によって賄われる予定です。また、残りの4隻の原潜(ヴィクターⅢ 級3隻及びチャーリーⅠ級1隻)についても早期解体に向けて、引き続き協議していく方針です。
【参考】
日本政府は、軍縮・不拡散及び日本海の環境保全の観点から、ロシア退役原子力潜水艦解体協力事業「希望の星」に積極的に取り組んでおり、これまで日露非核化協力委員会を通じて、ヴィクターⅢ級原潜1隻の解体に協力しています。なお、同事業は、2003年1月の小泉総理訪露の際に採択された「日露行動計画」の重要な柱の一つであり、2002年6月のカナナスキス・サミットで採択された「大量破壊兵器及び物質の拡散に対するG8グローバル・パートナーシップ」の一環としても位置づけられるものです。
(了)