日本は様々な国際会議等を通じ、ロシア極東の核遺産問題に対するロシア政府や他の支援国の関心を喚起し、早期解決へ向けた努力を促し、そのような場の一つとして IAEA にコンタクト・エキスパート・グループ( CEG )がありました。
CEG は、1996年に北欧諸国の要請により IAEA の後援の下に発足した専門家会合(日本を含む11ヵ国2機関が参加)で、使用済核燃料、放射性廃棄物問題等を始めとするロシアの核遺産問題を協議してきましたが、2015年夏にその活動を終了しました。
CEG で扱われた核遺産問題は、ロシア北西部及び極東地域の諸問題をカバーしており、地理的に広範囲に及びました。日本は2007年5月及び2010年5月にウラジオストクで開催されたワークショップに対して資金協力を行うなど、北西ロシアに比べて遅れている極東の問題解決へ向けて積極的な貢献を行ってきました。