日本は、IAEA の支援国調整プランに基づき、ベラルーシの保障措置制度の確立及び核物質防護システムの整備のために、以下の協力を行いました。
- 保障措置関連支援 (1994年9月~2000年12月)
(1) 通信システムの供与
首都ミンスク郊外にあるソスヌイ科学技術研究所 (Joint Institute for Power and Nuclear Research – SSI) と非常事態省傘下の産業原子力安全監督局 (Department for Supervision of Industrial and Nuclear safety – promatomnadzor) との間の通信システムの整備のために両機関に対しパソコン、LAN 関連機材等を供与しました。
(2) 計量管理情報システムの供与
SSI における計量管理情報システムの確立のため、ソフトウェア及びパソコン等を供与しました。
(3) 測定システムの供与
SSI における測定システム確立のためにNaI ガンマ線スペクトルメーター、Ge ガンマ線スペクトルメーター等の測定機器を供与しました。
(4) 核物質防護システムの供与
SSI における核物質防護システム強化のために、フェンス、各種センサー、監視カメラ、中央監視室等からなる出入管理システム及び監視システムを供与しました。
(5) 「地域核物質管理センター」への機材供与
SSI 内に設置されている地域核物質管理センターで使用される事務機器 (パソコン、LAN 機材)及び放射線測定機器等を供与しました。
- 退役軍人再訓練センター機材供与 (1998年4月~1999年2月)
日本は、旧ソ連邦時代に大陸間弾道ミサイルの製造拠点であったリーダ市の「アガト生産合同ネマン実験工場」内に設置された退役軍人職業訓練センターに対しコンピューター・コース及び自動車整備コース設置のために必要な次の機材を供与しました。
〈コンピューター・コース〉
- コンピューター、ソフトウェア及びコンピューター関連機器 (プリンター、ネットワーク機器等)
- 研修サポート各種機器(TV、ビデオ、OHP 等)
〈自動車整備コース〉
- 理論学習用機器 (TV、ビデオ、OHP 等)
- 自動車診断、検査機器(ブレーキ検査装置、排ガス検査装置等)
- 車体整備、修理機器(油圧クレーン、ポンプテストスタンド等)
- 自動車溶接、塗装、洗浄機器 (MAG 溶接機、赤外線乾燥機、高圧洗車機等)
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